ゴドリス、スライドショー
ストリート写真家ゴドリスによるオンラインスライドショーが先日行われました。
リアルタイムで写真の説明や、視聴者の質問に答える内容でしたが、その動画が公開されました。
4部構成のスライドショーは、写真集からの写真などを見せながら、ゴドリスがその説明やエピソードを披露。
因みに前回ご紹介したカップルの写真とエピソードは、このスライドショーの冒頭(6分あたり)でも紹介されています。
スライドショーの後はQ&Aコーナー。
リアルタイムで視聴者から寄せられたこんな質問にゴドリスが答えました。
「CBGBでの最後の夜はどんなだった?」
ニューヨークダウンタウンにあった伝説的ライブハウスCBGB。パンク、ニューウエーブなどの発祥の地として知られ、多くのファンが世界中から訪れていましたが、惜しまれつつも2006年に閉店してしまいました。
ゴドリスは70年代当時毎晩のように通い詰め、自身の写真集「HISTORY IS MADE AT NIGHT」を撮影した場所でもあります。
「実はCBGB閉店前最後のライブには行けなかったんだ。ちょうどその時アニエスベーが主催の合同写真展が日本であってね、写真展に参加した僕ら写真家みんなが東京に行ってたんだ。
当日ライブの模様をネットラジオ中継をしてて、現地では夜9時のライブだったんだけど、東京のホテルの一室で朝の9時にコーヒー飲みながらノートパソコンで聞いたんだ。
やはり写真展に参加してたロベルタと一緒に聞いてたんだけど、ロベルタはCBGBで働いてたこともあるし、『This is my time to be CBGB!!』(今こそCBGBにいたかった!)って嘆いていたよ」
「映画を作ろうと思ったことは?」
ゴドリスは映画が大好きで、それが高じてか毎年ニューヨークフィルムフェスティバルの専属カメラマンとして現場の模様を撮影しています。
「映画は好きなんだけど、自分で映画と写真とどちらをやるか考えた時、写真家になろうと思った。
映画を撮ったことはないけど、映画に出たことはあるよ!
「Her Smell」という映画でエリック・ストルツとかと一緒に出てるんだ!
監督には僕は役者じゃないしと言ったのだけど、映画関係者が見たらきっと「あー!」ってなるから出てくれって言われたんだ。」
この監督とはAlex Ross Perry。彼の2018年の映画「Her Smell」で、再起を目指すカリスマパンクロッカーのバンドを撮影するカメラマンの役として、ゴドリスがほんの数秒出てきます。
ゴドリスがニューヨークフィルムフェスティバル専属カメラマンだと知っている人はもちろん、パンク黎明期のミュージシャンたちを撮影したと知っている人なら、この姿を見て思わず「あーっ!!」となりますね!
「この映画はニューヨークフィルムフェスティバルでも上映されたけど、可笑しかったのは、フィルムフェスティバルのパーティに行った時、僕が撮影しようとカメラを構える姿を見て 『あーっ!あなたHer Smellでカメラマンやってた人でしょ!』って、気が付いてくれた人がいたんだよ!」
本当に監督の言った通りになったんですね!
皆さんも機会があったらご鑑賞の上、ゴドリスを見つけてみてください!