MORRISON & CO., LTD. - TOPICS 2021

TOPICS

ロベルタ@グループ展②

前回お伝えした「Punk Is Coming」展、監修を務めたロベルタから追加の展示画像が送られてきました。
今回の画像は来場者の居ない会場が撮影されており、ロベルタの写真が立体的に展示されているのがより良く見て取れます。

pic
前回ご紹介した左2枚と、その右奥にハートブレイカーズ、
一番右がワールドトレードセンター前のダムド

pic
前回ご紹介した右2枚の左奥に見えるのは、もう一枚のハートブレイカーズ

pic
会場入り口からの全景、左手前はリチャード・ヘルの写真

pic
ロベルタ撮影のリチャード・ヘル
リチャード・ヘルといえば、この展示の期間中に関連イベントとして企画されたトークショーに先日出演しました。
ヘルはテレヴィジョン、ハートブレイカーズなどのパンク黎明期に活躍したバンドの創設者で、その楽曲やスタイルが後のパンクロッカーたちに多大な影響を与えました。
一説では、パンクファッションの象徴でもある短く逆立った髪型や、破れた服を安全ピンで留めたスタイルなどは彼が起源で、パンクマガジンに載った彼の写真をイギリスの若者達が真似たことで世界的に広まった、とも言われています。

ゴドリスのインスタグラムによると、このトークショーの中で、ゴドリスの撮影した伝説のライブハウスCBGBの写真について語っていたそうです。

また5/26にはトーキングヘッズのドラマー、クリス・フランツのトークショーも予定されています。
実はヘルとフランツはパンクマガジンに掲載された写真漫画「ニック・デトロイト」で共演しています。

pic2
写真漫画「ニック・デトロイト」で主役のスーパーエージェント、
ニックを演じるヘル、ロベルタ撮影

pic3
「ニック・デトロイト」の一こま、殺し屋を演じたフランツ(左)と、
トーキングヘッズのベースでフランツの妻、ティナ・ウエイマス、ロベルタ撮影

ネットもYoutubeもなかった時代に、ニューヨークダウンタウンで始まったパンクが、その後世界規模で流行した背景には、こうしたロベルタやゴドリスの写真、そしてパンクマガジンが、クールで独創的なパンクのスタイルをビジュアル面で広めるのに一役買っていたからかもしれません。

「Punk Is Coming」展は6/5まで開催、詳しくは下記の特設ページ(英語)にて:

MOCA Westport 「Punk Is Coming」